公開勉強会&座談会『知っているようで知らない デザインのこと』/実施レポート
公開日時 : 2023年02月25日

文:月ヶ瀬悠次郎
2023年2月25日(土)にオンラインにて公開勉強会&座談会『知っているようで知らない デザインのこと』を開催しました。勉強会の講師は月ヶ瀬悠次郎氏(当会代表)、デザインの基本的な考え方とグラフィックデザインの役割を中心に学びました。
2023年2月25日(土)にオンラインにて公開勉強会&座談会『知っているようで知らない デザインのこと』を開催しました。勉強会の講師は月ヶ瀬悠次郎氏(当会代表)、デザインの基本的な考え方とグラフィックデザインの役割を中心に学びました

昨年10月の『消費税/インボイス制度』勉強会、同12月の『著作権/クリエイティブ・コモンズ・ライセンス』勉強会に引き続き3回目となる、オンラインでの一般参加者を受け入れた公開勉強会を行いました。今回もアバターを使ったオンラインタレント活動をしている方や動画クリエイターを目指している方など、多種多様な参加者が気軽に話をできる場となりました。
なお、参加していただいた方には復習用に講習の記録映像(限定公開で約2ヶ月間)とレジュメをお渡しいたします。準備ができ次第、参加のお礼とともにご連絡申しあげますので、しばらくお待ちください。
参加者からのコメント
講師/月ヶ瀬悠次郎代表
「デザイン思考とアート思考」に代表されるように、近年ではデザインの現場で用いられる思考法が社会でも応用されるようになっています。日々社会が様変わりし、AIの進化がクリエイティブな業種にも影響を与えるようになってきた昨今では、単純な作業としてのデザインはもちろん、方法としてのデザインでさえも人間の手が及ばない時代が訪れようとしています。
そのため今回の勉強会では、まもなく不要となってしまうかもしれないテクニックそれ自体よりは、社会がどのように変化しようとも変わらない、「物を考える」「物を生み出す」という基本的な人間の能力をブラッシュアップすること焦点をあててみました。
参加者の皆さんが積極的に質問や感想を寄せてくださったこと、大変うれしく思います。お忙しい中、ご参加いただいた皆様に感謝申しあげます。
森千江子幹事
「人間」と「スプーン」で始まるデザイン講座、とても新鮮でした。
デザインの根本は何かについて丁寧に噛み砕いて解説頂き、実際に手に取る人、見る人にとって実用性や便利さがあるか、客観的に考える視点が大切だと学びました。
どんなに斬新でお洒落であってもユーザーに伝わっていなければ、作り手の満足で終わってしまう...。
挿絵や地域イベントのチラシデザインのお手伝いをする事がありますが、今自分がやろうとしている事は「アート」なのか「デザイン」なのかを取り組む前に明確にし、途中でブレたり情報が渋滞しないよう整理し気をつけたいです。
また、いかに準備が大切で、優先順位によってどれだけ結果に差が出るかも分かりやすい例を交えながら教えて頂きました。「それ」が何であるかを定義するヒントに哲学のエッセンスを取り入れることで腑に落ちました。すぐ実践に活かせる講座内容でした。ありがとうございました。
前田麻結幹事
本日はデザインの勉強会、ありがとうございました。
冒頭でお話のありました、デザインとアートの明確な違いについて、言語化すると”目的”の違いを認識しました。
主体的に表現する「アート」、目的のために表現を使用する「デザイン」。双方、表現を現したモノではあるものの、本質的に違うということがわかりました。普段なんとなく、デザインとアートについて、曖昧に認識している部分があることにも改めて気づきました。
デザインは、問題解決の手段の一つ。ポスターやDMも、ただカワイイやカッコイイだけではなく、そこには「目的」や「意図」があること。
また、デザインは、情報を整理してそれを見る側の人に「伝えるための手段」という視点ができたことは、これから何か配布資料を作成する際にも役立ちそうな考え方だと感じました。
P.N. トマトさん(Vライバー)
デサインとアートの違いを学び、今までに作成したものがアート寄りになっていたことに気づくことができました。
いつどこで誰に見られるのか目的を見つけてから作業に取りかかろうと思います。
またデザインの四大原則を意識することで、情報がすぐに目に入り見やすくなること、とても勉強になりました。
P.N. Pistさん(Vライバー)
当日参加できなかったので、アーカイブで勉強させていただきました。
デザインは専門外で学生の頃も一切勉強してこなかったのですが、具体例を用いた説明もありとても分かりやすかったです。特に、優先順位と四大原則の話は非常に参考になりました。仕事で資料や掲示物を作る際は、意識していこうと思いました。
今まで、色味や配置などを自分の感覚で選んできたので、どうしてこの色にしたのか、どうしてここに置くのか、フォントは……など説明できるといいなと思いました。
直接デザインとは関係する職種でなくても、この話は非常に参考になると思います。ありがとうございました。
参加者からの感想コメント、お待ちしています。