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ひめじ芸術文化創造会議

公開日時 : 2018年12月04日

2018年10月10日[水] 18:00よりアートホール(イーグレひめじ)にて開催されました。平時は舞台音響に関わる仕事を行っている篠原副代表と伊勢田委員を中心に、舞台音響についての基本的な知識を学びました。

篠原副代表による開催報告


音響スタッフの思いを熱く語る篠原副代表
音響スタッフの思いを熱く語る篠原副代表

ステージ音響の仕事に関わり始めて3年ほど。やっと舞台スタッフがしている仕事が分かってきた私が感じた事は、舞台に立つ人はステージに出る事は多くても『さほどステージの仕組みやスタッフがしている事、出来る事、出来ない事については分かっていない』そしてステージのスタッフは『ステージを利用するお客様の要望に対して出来ること出来ないことの無理難題に悪戦苦闘している』という事でした。

バンド歴が長くても上手・下手は知らない…左側、右側…とおっしゃる話を聞くともったいないなぁ…とか、照明一つとっても、『ここのソロにピンスポットが欲しい』というご要望にそれは『サス』で事足りるのか『ピンスポット』がいるのか…サスだと照明の仕込みがいるしピンスポットだと一人スタッフが追加になってつきっきりにならないといけないし…

舞台の用語も難しいとか親方も多くてスタッフの人が怖いとか…(笑)

それはそれで利用される方の気持ちも分からなくはないのですが…^^;)どこかで寄り添えないかなぁと。

『舞台を支えるスタッフの気持ち』が分かるような会をしたいと思ったのが始まりでした。

今回のワークショップは舞台を支える3つのセクション、照明・音響・舞台の内の一つ『音響』の基本的なお話をさせて頂きました。



初心者向けの音響ワークショップ


参加者は老若男女幅広く集まりました
参加者は老若男女幅広く集まりました

会場はイーグレひめじ、アートホールにて開催しました。本当は隠れるべき音響ブースですが(笑)今回はステージ前に設置、音響の基本的なアンプ・スピーカー・ミキサーが分かるよう設営しました。

今回はひめじ芸術文化創造会議のメンバーの多くはあまり舞台の仕組み自体には詳しくないとの事でしたので、メンバーを中心にステージ音響に興味を示して頂いた方々にご参加いただき約15名の参加者様で開催となりました。



聞き比べ・ミキシングの体験


熱心に8の字巻きに挑戦する立花副代表
熱心に8の字巻きに挑戦する立花副代表

音響の基本的な仕組みからお客様が聞いている外音・ステージに立つ人が聞いている中音などがあり、さらにステージを円滑に進めるため照明や舞台袖のスタッフ、会場ロビーなどにも音を届けるなど多種なバランスを調整していることなどお話しました。

その後は裏方スタッフの基本(笑)、8の字巻きのレクチャー&体験していただきました。

休憩を挟んだ後は実際に中音・外音をマイクを使って聞いていただき、リバーブ・ディレイなどのエフェクトも聞き比べ、1曲カラオケをミキシングする体験もしていただきました。



まとめ


参加者・スタッフ一同で記念撮影
参加者・スタッフ一同で記念撮影

時間にして2時間程度の会でしたが、日頃日本舞踊に携わる方には音響の事で『どう伝えたらいいのか…』という思いがあり、舞台ボランティアスタッフの方は『どこで学べばいいのか分からない』というお考えがあり、今回お話聞いていただけてざっくばらんにご質問もしていただき良かったと感じました。

中々スタッフがしている事を伝える機会はありませんのでこれからも初心者向けを基本に、新しく講師などもお呼びして開催出来ればと思いました。



予告

2019年1月末~2月頭くらいに舞台の照明セクションについてのワークショップ開催を企画中です。

本企画は「ふるさとづくり青年隊」事業の一環として行われ、経費の一部に助成金を使用しています。

文責
篠原 加奈恵

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