役員の活動/アイン文化教室主催『2026年旧正月パーティ&13歳を迎える儀式』
公開日時/2026年03月06日

文:月ヶ瀬悠次郎 
2026年2月22日(日)、モンゴル料理店「オルドス」(神戸市中央区)において、アイン文化教室主催による『2026年旧正月パーティ&13歳を迎える儀式』が開催された。本行事は、モンゴルの伝統的な新年を祝うとともに、13歳を成人の節目として祝福する文化的儀式をあわせて実施するものである。
2026年2月22日(日)、モンゴル料理店「オルドス」(神戸市中央区)において、アイン文化教室主催による『2026年旧正月パーティ&13歳を迎える儀式』が開催された。本行事は、モンゴルの伝統的な新年を祝うとともに、13歳を人生の重要な節目として祝福する文化的儀式をあわせて実施するものである。
モンゴル民族の社会は歴史的に遊牧生活を基盤として形成され、家族や親族、共同体が子どもの成長を祝福し、社会の一員として迎える慣習が育まれてきた。本行事もまた、そうした文化的基盤を踏まえつつ、在日モンゴル人コミュニティの実情に即して実施されたものである。
17時より開始された旧正月パーティにはアイン文化教室の生徒や保護者ら、在日モンゴル人が多数参集。世代を超えた交流が自然に生まれ、和やかな雰囲気のもとで新年を寿ぐ時間となった。
冒頭、代表のセハナ氏が2025年の活動を振り返るとともに、2026年に向けた抱負を述べた。その後は賑やかに祝宴が行われた。
祝宴の途中では13歳を迎えた4名の子どもたちとその家族が前に進み、成人を祝う儀式が執り行われた。子どもたちは一人ひとり両親への感謝の言葉を述べ、両親からも励ましと祝福が返された。また、モンゴル本国の祖父母や親族から寄せられたビデオメッセージが上映され、遠く離れた家族とのつながりを確認する時間が設けられた。さらに、ミンガド・ボラグ氏より、それぞれの子どもに成人を祝う詩が贈られた。
その後、子どもたちと保護者が各卓を回り、酒を献上しながら参列者から祝福の言葉を受ける慣習的な挨拶が行われた。親族が日本に居住していない家庭も多いなかで、共同体がその役割を担い、若者の成長を支える姿勢が明確に示された場面である。
お楽しみ企画として、モンゴルの伝統的な遊戯「シャガー」が実施された。シャガーは羊の足首の骨を用いる遊びであり、旧正月の時期に家族や親族が集まって行う慣習がある。骨の向きや形状は馬・羊・山羊・ラクダなどの家畜を象徴し、それぞれに意味が与えられている。豊穣や幸運を願う要素も含まれる文化的行為である。当日は大人と子どもに分かれて競技が行われ、競技後には表彰がなされ、世代を超えた交流のうちに行事は締めくくられた。
芸文会議からは月ヶ瀬悠次郎代表および上田成昭幹事が出席した。上田幹事が写真記録を担当し、月ヶ瀬代表がこれを補佐した。また月ヶ瀬代表は、アイン文化教室のウェブサイト制作者およびモンゴル語教科書編集協力者として紹介を受けた。
本行事は、在日モンゴル人が日本社会の中で文化的アイデンティティを保持しながら、次世代へと伝統を継承していく営みを具体的に示すものであった。共同体が若者の節目を支え祝福する姿は、多民族共生の実践として重要な意義を持つものである。

この記事は特別な表記があるものを除いて クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。
表記があるものについては、それぞれの権利者にお問い合わせください。