書籍『伝統的な縦書き文字で学ぶ モンゴル語 基礎』
公開日時/2025年08月18日

文:月ヶ瀬悠次郎 
2025年9月1日(月)、月ヶ瀬悠次郎代表が編集・組版を担当した書籍『伝統的な縦書き文字で学ぶ モンゴル語 基礎』(著:ミンガド・ボラグ)が株式会社ARVASより発売される。
2025年9月1日(月)、月ヶ瀬悠次郎代表が編集・組版を担当した書籍『伝統的な縦書き文字で学ぶ モンゴル語 基礎』(著:ミンガド・ボラグ)が株式会社ARVASより発売される。
- 書名
- 伝統的な縦書き文字で学ぶ モンゴル語 基礎
- 著
- ミンガド・ボラグ
- 発行
- 株式会社ARVAS
- 発売日
- 2025年9月1日
- 製本
- 並製/B5判/360ページ
- 図書コード
- ISBN978-4-600-01613-5 C0087
- 価格
- 3,600円(税込3,960円)
あとがきより
外国人および外国で生まれ育ったモンゴルにルーツを持つ児童生徒に向けた、伝統的な縦書きの文字で学ぶモンゴル語の教材はとても少ない。また、近年、モンゴル国や中国の内モンゴル自治区から日本に働きに来るモンゴル人が増えている。それに伴い、日本の小学校や中学校ではモンゴル語を母語とする児童生徒の数も年々増えており、モンゴル語と日本語が相互学習できる教材が求められている。この現状を踏まえて本教材を編集した。
本書についての月ヶ瀬代表のコメント
このたび、本書の制作に携われたことを、心から光栄に思います。
縦書きモンゴル語は、現存する言語としては世界で唯一、左から右へ進む縦書きという独自の書字方向を持ち、視覚的にも文化的にも際立っています。しかし、モンゴル国では1940年代以降キリル文字が主流となり、この伝統的な文字は長く実用の場を失ってきました。近年になって民族の記憶と誇りを重んじる動きが進み、2025年1月からは公文書で伝統モンゴル文字とキリル文字の併記が法的に義務化されるなど、再び注目を集めています。
このような歴史的経緯やその特徴から、縦書きモンゴル文字をデジタル環境で正しく組むのは容易ではありません。特有の書字方向や文字結合規則に対応できるアプリケーションは少なく、Adobe Illustratorをはじめ多くの制作環境では十分なサポートがありません。Unicodeなどの標準化が進んでいる現在でもなお制約が多く、今回の制作でもモンゴル語部分はすべて画像(アウトラインデータ)として扱わざるを得ませんでした。これは、世界のさまざまな言語がしばしば技術の主流から取り残される現状を象徴しているともいえます。
本書は、ほとんどすべてのページで縦書きモンゴル語と日本語を対向させ、日本語の解説を読みながら縦書きモンゴル語を習得できるよう構成されています。伝統的な縦書きモンゴル語を日本語で学べる教科書はまだ数少なく、本書が文化理解と学びを深める一助となることを願っています。

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