令和2年11月の定例会議

公開日時 : 2020年11月25日

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文:月ヶ瀬悠次郎 月ヶ瀬悠次郎

2020年11月11日(水)、姫路城下町ギルドにて定例会議を開催いたしました。

2020年11月11日(水)20時より、姫路城下町ギルドにて定例会議を開催いたしました。

『日本学術会議の新会員任命拒否問題』や『米大統領選挙』を始めとした社会ニュースから地元の文化事業まで幅広く取り上げながら、コロナ禍下における文化政策のあり方について議論が行われました。


社会ニュースと文化事業

『日本学術会議』問題は、かねてよりテーマとして取り上げている『地域アーツカウンシルの設置』とも非常に関連性のある問題です。「構成員の選定方法はどのようにするのか以前に、そもそも構成員選定者の選定方法はどうするのか?」というようなことを話し合いました。

『米大統領選挙』については、(当会議には米国籍保有者は一人もいませんから、完全に部外者の立場ではありますが…)かねてよりの『左派による(行き過ぎた)ポリティカル・コレクトネス』問題と絡めながら、「ポリコレの濫用は問題ではあるが、(倫理に合致する表現を用いて、市民にわかりやすく受け入れられやすいやり方など)うまく活用することで文化芸術を発展させる可能性についても検討したい」というような議論がありました。


コロナ禍下の文化政策

当会議では顧問・芳賀一也氏を通じて、氏が委員を務める姫路市文化振興ビジョン検討懇話会に提案を投げかけています。

提案の一部(月ヶ瀬作成)
提案の一部(月ヶ瀬作成)

この日は、「コロナ禍によって、税収とともに文化政策に当てられる予算が減る中で、どのようにして効率的な文化政策を行うべきか」というテーマで意見を持ち寄りました。

月ヶ瀬代表より「貸付型の補助金」や「市民芸術家の積極的な雇用推進(生活費を支給する代わりに社会的な貢献を求める考え方/Participation Income)」などが、また立花副代表より「TAZ(Temporary Autonomous Zone)美術館」や「(美術館・博物館などの)単年度予算の廃止」「マイナンバーと関連した電子化の推進による効率化」などが提案されましたが、これらのアイデアは芳賀氏を通じて市の担当部局とも共有することになっています。


委員の自己紹介

新メンバーも増えたこともあり、当会議が持つ能力・可能性を引き出すべく、個々の委員の特技・能力についての相互理解を深めることが上田成昭委員より提案されました。

(コロナ禍以前は)頻繁に海外で撮影をしている上田成昭委員
(コロナ禍以前は)頻繁に海外で撮影をしている上田成昭委員

この日は、第一回として提案者である上田委員自身がスポーツフォトグラファーとして海外のトップアスリートらとの仕事の記録や現場での様子、取り組みなどを紹介しました。

本企画は好評で、今後も(参集)例会ごとに1〜2人ずつ行うことになりました。


出席者(敬称略)
月ヶ瀬 悠次郎
立花 晃
芳賀 由紀
高巣 恵
伊勢田 駿佑
染井 吉乃
上田 成昭

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