ひめじ芸術文化創造会議
2019年11月30日に「しあわせの村 野外活動センターあおぞら(神戸市)」にて開催された「ふるさとづくり青年隊・第2回全県交流会」に、当会議代表の月ヶ瀬が登壇し、当会議の活動の現状などを報告いたしました。
「ふるさとづくり青年隊・第2回全県交流会」登壇についての報告
当会議は、兵庫県青少年本部が実施する「ふるさとづくり青年隊」事業に平成30年度の助成事業団体として参加いたしました。
他の元助成団体の方々とともに、今回は「そのこと(昨年度の助成を受けたこと)によって現在はどのように活動の幅を広げているのか」ということを中心にお話しました。
兵庫県青少年本部さま、お招きありがとうございました。
月ヶ瀬代表の発言要旨
私自身のこと
元々は大学で哲学をかじっていた。あるとき演出家を志したが、芸術団体ではPhotoshopやIllustratorの技術を買われて、専ら印刷物やWEBのデザインを担当することになった。いまでは、それが生業にもなっている。
コミュニケーション
姫路市に大型の文化施設ができるにあたって、私が年配の文化人から市民運動の事務局の仕事を依頼されたのが、今の活動の始まり。発足時は反対団体のようなニュアンスで活動を始めたが、「相手さん」の意見・意図も聞く必要があると感じたので、そういう会(行政側の人を招いた市民座談会)を開催した。そうすると、行政側にも想いや熱意があることがわかった。
実際に起きているトラブルの大半が「悪意ある何者かの陰謀によるものではなく、ミス・コミュニケーションによるものだ」と理解したので、私は「状況を改善する」ために市民と行政が円滑なコミュニケーションを取るための連絡役になれないかと考え、いまの形の団体に落ち着いた。
次第に、舞台関係者・観客(一般市民)の間のコミュニケーションにもロスが多いと感じたので、そういうものを軽減するための企画(舞台ワークショップ)などにも、助成金を活用させていただいた。
記録と公開
コミュニケーションの橋渡しをするためには市民・行政の双方から信頼されなくてはならないが、できたばかりの団体には実績がない。したがって、実績を積み重ねていく必要があった。そのために、まず私たちは可能な限り活動の記録を行い、それらを公開することにした。
記録と公開を徹底しておけば、もし私たちの団体が途中で挫折・失敗してしまったとしても、後の世の人々が「さらに良い」活動をするための参考事例になる。歴史はそういうものの積み重ねにあると思う。
研究
信頼されるための実績として、学術的なことも取り組む必要があると私たちは考えた。大学生にも協力してもらって学会発表も行った。その調査・取材などにも、助成金は活用させていただいた。
写真提供:兵庫県青少年本部