フィールドワーク『城下町のアートを知る〜ステインドグラス編〜』レポート

去る4月5日(木)に当会議のはじめてのフィールドワーク企画を実施いたしました。顧問であるステインドグラス作家・立花江津子氏とともに姫路駅〜城下エリアに点在する氏の作品を順にめぐりながら、街における芸術作品の役割を再確認する旅となりました。
フィールドワーク『城下町のアートを知る〜ステインドグラス編〜』
去る4月5日(木)に当会議のはじめてのフィールドワーク企画を実施いたしました。顧問であるステインドグラス作家・立花江津子氏とともに姫路駅〜城下エリアに点在する氏の作品を順にめぐりながら、街における芸術作品の役割を再確認する旅となりました。
企画概要
概要
当会議の顧問でもある姫路市在住のステインドグラス作家・立花江津子氏の作品は、数十点が市内外の随所で公開・展示されています。しかし、そのほとんどは「それが地元の人の作品であることすら知られることがない」「(公開されていても)人々の目に十分に触れることがない」状態です。
このフィールドワークは、それらの作品たちを結ぶツアー企画が実現できる可能性について検討すべく、予備研究を行うものです。作者である立花江津子氏ご自身に作品を一点一点解説していただきながら、街角の芸術作品が果たす役割についても思いを馳せる旅となりました。また市内のプロフェッショナル観光ガイド組織である「姫路歴遊会」にもご参加・ご協力いただきましたが、企画実現について今後も引き続き一緒に検討していただきます。
日時
2018年4月5日(木)10:00〜12:00
コース

<集合・姫路駅>→ブティック「ムウ・ムウ」外観→三井住友銀行姫路支店 店内1階→播磨国総社 総社御門→賢明女子学院中学校・高等学校 聖堂内→カトリック姫路教会→淳心学院中学校・高等学校 心城館→姫路市立美術館 館内正面階段→<解散>
※ 上記の内、賢明女子学院および淳心学院は原則的に関係者以外立ち入ることができません。今回は両校に特別な許可を得て見学させていただきました。
参加者による感想・レポート
橋本 英司
製作者の立花江津子氏の解説のもと、順に回っていきました。みゆき通りから唯一見られるステインドグラスは、ムウムウにあります。お店が開いているときは、店内の照明できれいに見えます。三井住友銀行姫路支店にあるステインドグラスは、外から見ることができません。中に入っても物が置かれていたりしてすこし見にくかったです。播磨国総社の総社御門にあるステインドグラスは展示室の二階にあります。ほかの展示物と重なっていたり、自然光が入ってこなかったりと、ステインドグラスを見るには適していないように感じました。賢明女子学院のステインドグラスは、聖堂内にあります。ステインドグラスの中のマリア様やマリー・リヴィエ(文責者註・賢明女子学院の創立者)の顔はすこし若く描いてあるそうですが、立花氏によると優しい印象を出すためとおっしゃっていました。また描かれている十字架には特殊な技法が使われているそうです。圧巻だったのは、姫路教会です。3面に見上げるほどのステインドグラスがあり、目を奪われます。とくに中央の作品は、神父が立ってお話しされるときにキリストを想起させるようにできているそうです。淳心学院では、心城館の廊下にステインドグラスがあります。自然光が床に反射しているのがよく見えるので、晴れの日はとくに床面も眺めてほしいです。美術館を入って目の前の階段に作品はあります。入口にあるのでお金はかかりませんよ。奥まで行かなければ全体を見えないのは残念ですが、全体にグリザイユがかかった豪華な作品でした。
