ひめじ芸術文化創造会議
2018年01月10日[水] 20:00より、姫路城下町ギルドにて開催されました。「座談初(ぞ)め」と題して今年の私たちの計画についての意見交換や、新施設の現状把握などを行いました。
当会議の活動スタイルについて
活動の分化について
当会議の活動も2年目に入り、姫路市の中で果たすべき役割が少しずつ見えてきました。行政と、クリエイティブな人々と、一般の人々…それらの間で良き橋渡しを行うこともその一つです。
これまでのように一本道の座談会を月に2回行うだけではロスが多いのではないか、という意見が上がりました。例えば、これまでの活動を省み、将来の方向性を考えるような話し合いは、初参加の人々は退屈なものかもしれません。あるいは、学術的な側面から文化政策を議論するのも同様です。
当会議の運営に関することを相談する会、専門的な研究を行う会、(初期の座談会のように)広く意見を話し合う会…と分けて行うことが効果的かもしれません。
メンバーリストの公開や参加者の明記について
そうすると、当会議の運営に関することを相談する会の会員を明記するべきでしょう。発足当時は主体(誰がやっているのか)を曖昧にしておく必要がありましたが、ある程度参加者が固まってきた現在では、その必要はありません。近々にWEB上でもメンバーリストを公開することになるでしょう。
また、座談会やその他の会議の議事録・活動ノートについて、(任意で)参加者を明記することも提案されました。
座談会以外の活動について
学術研究について
当会議で行われている活動は、(本稿も含めて)大部分が活字化されています。これらを集約し考察することで、十分に学術論文として認められるものとなる可能性が指摘されています。
年内に、査読付き論文の形で学会発表を行うべく準備をすすめる計画が提案されました。
文化活動の支援について
当会議は、新施設についての審査団体ではありません。行政や文化国際交流財団と協力しながら、姫路・播磨地域の文化活動を支援し、また自らも活動を行うことが第一義です。
新施設利用方法の検討を含めて、コアメンバーは率先して文化的な、あるいはクリエイティブな活動を行っていく必要があるでしょう。
また将来的には、地域のクリエイターを支援する具体的な活動(企画書や申請書の書き方講座や、イベントの告知方法の勉強会、プロフィール文・写真に関するワークショップ…)を行っていくことも提案されました。
新施設について
市民の関わり方と指定管理者
「大型施設であるがゆえに、大手運営会社に管理を委ねる必要がある」ということが既定路線となっていますが、これについても再検討する必要性が提案されました。公共事業でありがちな「東京資本が運営を行った結果、利益とノウハウが地元民・地元企業に落ちてこない」という構図を切り替えることも考えて見る必要があるかもしれません。
12月の市議会特別委員会で公開された変更点について
ポジティブな点
劇場使用ルール(案)などを中心に、当会議からの提案・要望もいくらか加味されているようでした。行政の担当者の方は、随分と調整してくださったように感じられました。
ネガティブな点
特に劇場施設とコンベンション施設の一体利用の想定例については、随分と現実味がない想定がなされているように感じられました。ラフ案であることを加味しても、それらの施設を「一体的に」使うことが現実的にあまり想定できないことを暗示しているようにも思えます。
ただし、この点については、当会議も含めた市民側で「こういう使い方はどうだろうか」「こういう風に使いたい」ということを具体的に掘り下げて検討し、行政に提案する必要がありそうです。
次回会議に向けて
日時・会場
次回の座談会は1月24日(水)20時から、姫路城下町ギルドにて行います。参加費は500円(飲み物付)です。
参加者の宿題(必須ではありません)
次回参加者は、可能であれば新施設の一体利用についての提案を行って下さい。ひとり20分(発表10分+質疑応答10分)ずつ、意見を発言したりディスカッションを行う時間を設けます。意見の洗練だけでなく、議論ができる市民・文化人を目指しています。