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ひめじ芸術文化創造会議

公開日時 : 2017年11月04日

2017年10月25日[水] 19:30より、姫路城下町ギルドにて開催されました。「劇場併設のコンベンション施設と産業振興」と題して、市民はコンベンション施設をどのように活用してゆくべきか、さまざまな意見交換を行いました。

劇場併設のコンベンション施設と産業振興

施設自体の設計は随分固まってきましたが、利用に関する制度設計についてはどうでしょう?

利用料や条件などは、遠からず市条例の策定で決まるようです。劇場施設と同じく、コンベンション施設についても、市民の間から「どうやって使うつもりか」を具体的に提案することで、利用に関する制度設計についても有益な提案ができるかもしれません。



「誰が?」「誰に?」

企業が展示会をする場合、播磨地域の内外という観点からは、「播磨地域の企業が、播磨地域の人々を呼び寄せるイベント」「播磨地域の企業が、地域外の人々を呼び寄せるイベント」「地域外の企業が、播磨地域の人々を呼び寄せるイベント」「地域外の企業が、地域外の人々を呼び寄せるイベント」の4つのパターンが考えられます。

私たちにとって一番実入りが多そうなのは、4番目の「地域外の企業が、地域外の人を呼ぶ」パターンでしょうか。そうすると、播磨地域外の企業による利用を促すための施策が必要になるかもしれません。

ただし、この場合は「地元の予算を使って地域外の企業の利用を促す」ということを嫌う市民の反発などが予想されます。



コンベンション施設が「姫路」にある意味

神戸や大阪に対して、姫路市のコンベンション施設が優位に立てるとしたら、どのような点でしょうか。詳しく考えて見る必要がありそうです。



利用料はいくら?

現時点では、市条例の策定を待たねばなりませんが…

神戸国際会館など他施設の利用料や面積などを比較すると、利用料は1日あたり80〜100万円くらいになるかもしれません。ちなみに、姫路市内で現在稼働中の「みなとドーム」の利用は1日あたり20万円です。地域の企業や個人にとっては、急に登場する「立派すぎる」施設となる恐れがあります。



コンベンション施設の使いやすさ・利点

火が使えるのは強みです。コンベンション施設の中でも、半屋外で火器が使えるの会場は珍しいです。

一方で、見た目が大きく華々しいために、コンベンション施設の使用者が限られてしまう恐れもあります。



地域文化の発信

姫路は各地域(城下・海側・山側…)でそれぞれに特徴があります。市内にある文化の多様性を財産とみて、発信に活用できるでしょうか?

例えば、「祭りの食事」などは地域の特色が良くあらわれています。『桟敷飯(サジキメシ)』は名物の一つとなりうるかもしれません。

焼き物や鋳物のイベント、銀の馬車道から運ばれてくる錫を使った皿づくり体験…火気の使用ができる利点を活かしたイベントは色々考えられそうです。



コンベンション施設と劇場施設の隣接

世界的に見ても、劇場施設とコンベンション施設が同じ建物内にある施設は珍しいようです。うまく活用できれば、画期的な施設となるかもしれません。

劇場施設での公演を、コンベンション施設を利用する企業が協賛する…というような構図は作りやすくなるかもしれません。企業にとっては、広告宣伝やイメージアップに繋がるような有効な芸術支援のチャンスが増えます。また、地元企業による支援が拡大するとすれば、地元の芸術文化にとって有益なことです。

コンベンション施設が防災施設として活用されることから、現在文化センターで行われている避難訓練コンサートを拡大したイベントが提案されました。

劇場施設とコンベンション施設で、画像・映像コンテンツを同時に発信できることから、コミックマーケットのようなサブカル系イベントの誘致案もありました。



その他

会議設備について

学会などで使う場合、コピー機・Wi-Fi・フリーのパソコンなどの施設が必須です。また、あちこちに設置されたコンセント、(現時点の計画以上に)細かく区切ることができる会議室(最悪パーティションでも…)、そしてそれらを管理する人員が必要なこと…など、会議設備についても学会に頻繁に参加する方からの提案がありました。



コンベンション施設を辞めて、市役所をそこに移転させてはどうか

コンベンション施設活用の目処が立たない場合、いっそ市役所を移転させてはどうか、という意見が出ました。市民の交流拠点ともなり、会議室なども有効に活用できるのではないか…ということで、出席者の反応は良かったです。



公園の緑化・人工の森について

ムクドリ害については、かなり警戒の声があがりました。



まとめ

コンベンション施設の活用方法については、次回以降も継続的に考えていきましょう。

とくに、行政や企業が具体的な利用のシミュレーションを行う必要があるのではないでしょうか。

記録
橋本 英司
文責
月ヶ瀬 悠次郎

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