ひめじ芸術文化創造会議 のWEBサイト

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ひめじ芸術文化創造会議

公開日時 : 2017年07月14日

2017年07月12日[水] 18:30より、姫路城下町ギルドにて開催されました。

市政出前講座「姫路駅周辺の整備について」

1号公園(姫路駅からのアクセス途上で劇場手前にある公園)について

なだらかな丘と(棚田のような)段を組み合わせた構造で、日頃から市民が憩いやすい環境作り心がけている。ストリートミュージシャンなどにも活用してもらいたい。



Q.スロープにある屋根デザインは資料の通り(極端に殺風景なもの)だろうか

デザインはまだ未定だが、資料のようなものにはならない。屋根をつけて、雨に濡れないようにする。
車椅子の方への対応も兼ねて、播但線の高架に沿った水平な通路も作る(エレベーターを設置して、劇場エントランスの2階渡り廊下に登れる仕組み)。



Q.劇場と公園はどのように活用されるのか

劇場での興行に関連した出し物をやっても面白いかもしれない。



Q.公園の管理はどこが行うのか。劇場管理と公園管理が一元化されないと、興行主がそれぞれに使用許可を取らなければならなくなり、手続きが煩雑になりそうだが…

法律や担当部署・管轄…様々な兼ね合いがあるので、柔軟に対応できるよう進める。



劇場外周・駐車場について

駐車場は300台程度が好ましいと試算したが、市民の声を反映して400台に拡大した。

また、外周は高い塀で囲むのではなく、圧迫感のない柵などを考えている。できるだけ開放感のある感じにしたい。



Q.それでも、施設の規模と比べると駐車場が小さすぎるのではないか。

周辺住民の生活環境、生活道路(地理に不慣れな自動車が多く入り込んで度々難儀するような状況は好ましくない)、隣接予定の病院に作られる900台分の駐車場、近隣のコインパーキング…などを考慮すると、現時点でこれ以上キャパシティを膨らますことは考えていない。(将来、必要性が認められた場合には立体化するなどの拡張対応は可能だ)

特に、南側に出口を設置する予定だが、現時点でも最大台数まで停めた場合の退場時間は40分程度の試算。



Q.楽屋レイアウトにも関連するが、楽屋内の裏口が北側部分に作られそうだ。ここは、舞台スタッフが外の空気を吸いに出たり、有名タレントが人目を避けて入退館するのに使われそうなので、この部分だけでも目隠しになったほうが良いのではないか

持ち帰って検討する。



劇場の構造について

楽屋とステージが離れすぎているという声があり、変更して使いやすくした。

ステージ奥の空きスペースも利用できるように検討しているところ。
(舞台の後ろに常設の楽屋を設置することは難しい)



Q.出演者との面会はどのような動線になるのか

南側の守衛室経由が望ましいが、その他考え中。セキュリティ面を考慮して、あまり増やすことは望ましくない。



Q.中ホールや大ホールには奈落はあるのか

設置する予定。



Q.ウォータープルーフのような特徴は出せないだろうか

有意義かどうか、難易度、予算次第で検討する。



Q.やはり大ホール2000席は大きすぎるのではないか

コンベンション施設と連携させて使用していく上で、2000席のキャパシティが求められている。1200席ホールとして1Fのみ使用するようなプランも検討している。



Q.利益は出せるのか

劇場利用では黒字にすることは困難。MICE施設では利益を出す方向で努力したい。



施設全体のレイアウトについて

Q.カフェとか簡易的な休憩施設はあるのか

1Fエントランス横に目立つ大きなカフェができる予定



MICE施設について

コンベンションホールの床はコンクリート。排水や電気の管が12m毎に設置してある。火気(ガス調理器など)は、あまり使用できない(消防法)。

エントランス側(西側)は出入り可能とし、屋内と屋外の展示エリアが連携できるようにする。内外を繋いで、かなり自由度の高い使い方ができる。

また、緊急時には施設自体が防災施設(避難所・物資の拠点…)として活用できる。



Q.ガラスだと日が差し込んだりしそうだが、空調の効きが極端に悪いというようなことはないか

空調については問題ないと考えている。



Q.劇場とMICE施設、市役所内の所轄の問題はどうか

基本的には縦割り組織ではあるが、より良くなるように検討している。



その他(参加者からの提案など)

利用者が施設内で迷いそう。(楽屋も含めて)大・中・小ホールごとにテーマ色を決めるなど、老若男女が分かりやすくしてほしい。

ランニングコストにも注目したい。便利でもメンテナンスに莫大な費用がかかることは避けてほしい。

デジタルで管理なども良いが頼りすぎるのも恐い。50年使用を考えてアナログな部分を使用するなど、拡張性をもたせてほしい。極力シンプルに。

アーティスト、舞台関係者には信心深い方が多数見られる。その為、神棚は設置するべきだと思う。

行政としても、法律の枠組みの中で、皆さんの想いを最大限、形にしていきたい。

今後もご提案やご意見をお待ちしている。



市政出前講座「MICE推進について」

MICEとは

Meeting(会議・研修・セミナー)、Incentive tour(報奨・招待旅行)、Convention / Conference(大会・学会・国際会議)、Exhibition / Event(展示会・イベント)の略。これまでのコンベンションの拡大のようなイメージ。

27年度・28年度を振り返ると、数百人から千人規模のコンベンションも行われている実績があり、今後も更に推進していきたい。(各種補助金や観光・土産の支援も行っている)

特に、「同規模の都市と比較して製造業(ものづくり)都市の側面があること」「近隣に播磨科学公園都市やいくつかの大学があり、連携することで学術的な会議も誘致できると考えていること」「交通の利便性(新幹線、関西空港からのアクセス)」「豊富な観光資源(姫路城・圓教寺…)」など、姫路にはMICE推進のための強みがある。

2000人規模のホールと4000㎡の大規模展示場が一体となった施設は、全国的にも珍しく、さらなる強みとして活用できると期待している。ホールと展示場を別個のものとして考えるのではなく、(分科会なども含めて)上手く関連付けて活用していきたい。

施設は道具。姫路独自の文化とこの施設を上手く繋げていくことが重要。



Q.冷蔵や加熱調理などの設備が不足していて、食文化を紹介するイベントなどでは使い勝手が悪いのではないか。

原則的に、できあがった食べ物を持ち込む仕組み。もしくは、温かい食べ物が必須のイベントであれば、市内のホテルを利用してもらう。

大型のイベントでは、ホールは大型車両がそのまま入るほど大きいので、保冷車や調理設備のある車両を利用することもできる。



Q.大きな倉庫が無いのはなぜ?

小規模なら管理者倉庫、奈落倉庫など用意している。他ホールでは音響反射板くらいのスペースで足りているらしい。



Q.3Fデッキ(芝生)はなぜ姫路城の方を向いていないのか。会議室から姫路城が見えることは重要ではないか。

見晴らしが良いとは言えないし、今後、何らかの建物(マンションなど)が姫路城との間に建設される可能性がある。城が見える展望デッキを設置する計画はあるので、そちらをPRして欲しい。



Q.競合施設(他都市など)との競争に勝てるのか?

競争という考えはない。むしろ、大型イベントなら神戸・大阪・岡山など周辺都市と連携して取り組む。学会などは、持ち回りで行われることも多い。



市民による利用について

平土間なので様々な形で利用することが可能。市民にも企業にも柔軟に活用してほしい。

有名タレントのイベントや、大きな会社の展示会を行うことで、来場と認知度アップを期待。



Q.市民が学ぶような設備・施設はどうか

何かしら設置していきたい。



その他のディスカッション

今回は文化と企業の話がほとんどだったが、市民の話についても聞きたい

料理に関する大きな展示会は姫路で今まで難しかったが、この施設ならできそうだ。

三の丸広場などの大型屋外イベントでの、雨天バックアップとしても使えそうだ

他都市には既に国際会議の場が整っている。今からつくるなら、1000人程度の規模の施設をきちんと運営するほうが良いのではないか。

記録
伊勢田 駿佑
文責
月ヶ瀬 悠次郎

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