第1回白鷺WALK『それゆけ!わがまち探検隊』
公開日時/2025年11月08日

文:月ヶ瀬悠次郎 
2025年11月2日(日)、白鷺小中学校(姫路市)を起点に、第1回白鷺WALK『それゆけ!わがまち探検隊』〜播磨国総社とその周辺編〜が開催されました。秋晴れの穏やかな空の下、児童・保護者・地域住民ら約100名が参加し、地元の歴史と文化にふれながら、まちの魅力を再発見する一日となりました。本行事は、スポーツクラブ21城南および同城巽の主催、白鷺運営協議会の共催により行われたものです。
2025年11月2日(日)、白鷺小中学校(姫路市)を起点に、第1回白鷺WALK『それゆけ!わがまち探検隊』〜播磨国総社とその周辺編〜が開催されました。秋晴れの穏やかな空の下、児童・保護者・地域住民ら約100名が参加し、地元の歴史と文化にふれながら、まちの魅力を再発見する一日となりました。本行事は、スポーツクラブ21城南および同城巽の主催、白鷺運営協議会の共催により行われたものです。
企画運営の中心を担ったのは、城南地区連合自治会副会長であり、郷土史家としても知られる芳賀一也氏。芳賀氏は、芸文会議の顧問として文化活動にも深く関わり、地域の歴史研究や次世代への継承に力を注いでいます。今回は、芳賀氏が監修を務める「姫路歴遊会」(地元の歴史をわかりやすく伝えるプロフェッショナルガイド団体)が協力し、児童から年配の参加者まで幅広い世代に向けて、各所の史跡を解説しながら案内を行いました。
この『白鷺WALK』は、もともと城南地区で過去9回にわたり実施されてきた『城南WALK』を継承・発展させ、城巽地区を含む「白鷺地区」の行事として実施したもの。また、拠点となった白鷺小中学校は、城南小学校・城巽小学校・白鷺中学校が統合して誕生した、公立では珍しい小中一貫校の「義務教育学校」です。地域に根ざした学びを重視する同校にとって、今回の『白鷺WALK』は、学校と地域社会が協働して行う学びの実践ともいえる取り組みでした。児童・生徒、教職員、保護者、自治会関係者が一体となって地域を歩くことで、世代間のつながりや地域への誇りを育む機会となりました。
出発地点は白鷺小中学校の正門前。参加者たちは古地図と現代地図を重ねた特製パンフレットを手に、総社西門から市民会館、総社南鳥居〜参道を経て、播磨国総社の境内を巡拝。その後、総社東側エリアを回り、護国神社を経て学校へ戻るという約2時間半のコースを歩きました。秋の木漏れ日の中、姫路城下の町をゆっくりと歩きながら、子どもたちは自分たちの暮らす土地の成り立ちに耳を傾け、大人たちはかつての景観や記憶を語り合う光景が見られました。
道中では、芳賀氏をはじめとする歴遊会のスタッフが、奈良時代から昭和期にかけての町の変遷を丁寧に紹介。参加者の中には「子どものころはこの辺りに遺跡まだが残っていた」と懐かしむ声もあり、世代を超えた交流の場としても意義深いものとなりました。児童が熱心に質問を投げかけ、それに年配のガイドが実体験を交えて応じるなど、地域の記憶が言葉としてつながる瞬間が随所に見られました。
当日は、芸文会議から月ヶ瀬悠次郎代表と上田成昭幹事が参加。上田幹事は写真を担当し、行事の様子を記録しました。月ヶ瀬代表は、前企画以来の告知フライヤーや案内パンフレットなどのデザインを長年手掛けてきた立場からも合流。
また、地元姫路市選出の兵庫県議会議員・戸井田祐輔氏(自由民主党)および、坂田隆徳氏(日本維新の会)も参加し、地域の文化教育活動を見守りました。地域ぐるみでのまち歩き行事が議員らの関心を集めることは、今後のまちづくりや地域学習の展開にもつながる意義深い動きといえます。
これまで『城南WALK』はSNS等で個々の関係者が発信するにとどまっていましたが、今回は芸文会議からの提案で記録を残すこととしました。地域の人々が歩みを共にし、言葉を交わしながら歴史を学ぶ――その姿こそが、地域文化の継承そのものです。こうした活動を「学校・自治会・文化団体の協働による地域文化の実践例」として記録し、将来の資料として保存していくことは、芸文会議の役割の一つであると考えています。
『白鷺WALK』は単なる行楽イベントではなく、まちの記憶をたどり、世代を超えて共有する文化的営みでもあります。この取り組みが今後も続き、さらに多くの地域で同様の活動が広がっていくことを期待しています。

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