実施レポート/「ぷちたぷち」写真体験講座への講師派遣(4)
公開日時/2024年11月27日
文:月ヶ瀬悠次郎
2024年11月27日(水)、まちのぷちたぷち(姫路市呉服町/認定NPO法人コムサロン21内)において"ひきこもり状態の方"を対象とした「写真体験」講座『つながるフォトセッション〜写真 de コネクション〜』が開催され、当会の上田成昭幹事が講師として派遣され、月ヶ瀬悠次郎代表がアシスタントとして参加した。
2024年11月27日(水)、まちのぷちたぷち(姫路市呉服町/認定NPO法人コムサロン21内)において"ひきこもり状態の方"を対象とした「写真体験」講座『つながるフォトセッション〜写真deコネクション〜』が開催され、当会の上田成昭幹事が講師として派遣され、月ヶ瀬悠次郎代表がアシスタントとして参加した。
本講座は、認定特定非営利活動法人コムサロン21が運営する姫路市ひきこもり支援推進事業「ぷちたぷち」からの依頼で行われた。「ぷちたぷち」ではひきこもり状態の方の社会復帰のためのサポートを行っており、月に一回程度の体験型講習を実施している。当会からも講師派遣を行っている。
写真体験は今回で4回目。写真家として活躍する上田幹事が会場内に簡易スタジオを設置し、「撮る人・撮られる人の協働とコミュニケーション」や「私の知らない私を発見する」をテーマとして参加者のポートレート撮影(希望者のみ)を行った。
講師コメント(上田成昭幹事)
『つながるフォトセッション〜写真deコネクション〜』と題し、講座を行った。
過去に写真を題材にいくつかの講座を行ったが、いずれも参加者が撮影することが中心の講座であった。今回は趣向を変え、参加者が「撮影される側になる」という企画をした。撮影された写真をPCの画面に出しながら、いま何を撮られているかがわかる状況で一緒に作品を作っていくという内容であった。
人物写真を撮るために必要なことは「対話」であり、人と対峙するということは避けられない。被写体になってもらうことでそれを体験してもらおうというのが主旨だ。
この企画の開催にはクリアしなければならない課題がいくつもあり、芸文会議の隔週定例会で数回に渡って議論を重ねた。参加者に「被写体になること」を強要することはさけるべきであり、参加者が主体的に撮影を受けてくれるかどうか、またその際に「全員に平等ではない」という問題点など。
しかしながら、これは自分が福祉事業者ではなく外部の講師であるからこそできる企画であり、数年かけて芸文会議と参加者の関係性が構築されていることから「ぷちたぷち」の方に提案したところ「チャレンジではあるがやってみましょう」ということで承諾いただいて、実現にこぎつけた。
事前に企画内容を参加者に説明していただいたおかげで、当日は多くの方にご参加いただき、参加者の新たな一面を引き出せたのではないかと感じている。
この記事は特別な表記があるものを除いて クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。
表記があるものについては、それぞれの権利者にお問い合わせください。