文：月ヶ瀬悠次郎

2023年6月14日（水）、まちのぷちたぷち（姫路市呉服町／認定NPO法人コムサロン21内）において"ひきこもり状態の方"を対象とした「パステル画体験」講座が開催され、当会の高巣恵幹事が講師として派遣され、月ヶ瀬悠次郎代表、上田成昭幹事が参加した。

本講座は、認定特定非営利活動法人コムサロン21が運営する姫路市ひきこもり支援推進事業「ぷちたぷち」からの依頼で行われた。「ぷちたぷち」ではひきこもり状態の方の社会復帰のためのサポートを行っており、月に一回程度の体験型講習を実施している。当会からも講師派遣を行っている。

パステル画体験は今回で3回目。何度か参加したことのある利用者も、初参加の人も思い思いに手本を選び、熱心に作品を作った。

なお、完成した作品の一部は6月17日（土）午前10時から開催予定のイベント「コムマルシェ」において、同会場にて展示される。

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講師コメント（高巣恵幹事）

6月14日、ぷちたぷちでのパステルアート体験講座の講師を務めた。

パステルアートとは、絵をやさしい仕上がりにするために粉状に削ったパステルを指に付けて描いていく技法のアートである。指を使うことで脳の活性化や癒し効果も期待され、老若男女問わず楽しむことができるのが特徴だ。

今回で3回目の開催。当日は、利用者4名、関係者5名が参加し、うち6名がパステルアート初体験だった。

今回は夏らしい作品見本を十数点出し、各々描きたい見本を選んでもらった。説明を熱心に聞きながら黙々と作業を進め、今回2回目という参加者の中にはオリジナルのアレンジに挑戦し、独自の世界観を表現する人もいた。初参加の人も色々な技法に驚きながら集中して描き上げ「私にも描けた！」と嬉しそうに完成した作品を眺めていた。

完成した作品は今年のカレンダー（下半年分）が印刷された台紙に貼って飾れるようにした。

「絵を描く」ことを通して意思表示や自己表現する力を高め他者を認め合うコミュニケーション力を養い、社会復帰の手がかりになっていければと思う。

今回の講座を機に自己表現する楽しさを初め人と交わる楽しさを一人でも多くの方に発見してもらえたら幸いだ。