役員の活動/第50回「戦没・殉職船員追悼式」への参列

公開日時 : 2023年06月10日

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文:森千江子 森千江子

2023年5月24日(水)神奈川県横須賀市の県立観音崎公園で執り行われた第50回「戦没・殉職船員追悼式」に戦没船員遺族として参列いたしました。

2023年5月24日(水)神奈川県横須賀市の県立観音崎公園で執り行われた第50回「戦没・殉職船員追悼式」に戦没船員遺族として参列いたしました。

ご供花される天皇皇后両陛下
ご供花される天皇皇后両陛下

令和元年の第49回以降、4年ぶりの節目となる追悼式には天皇皇后両陛下がご臨席され「戦没船員の碑」の碑文石へご供花を賜りました。

太平洋戦争で犠牲になった60,643人の船員と、戦後の海難や労働災害で殉職された船員2,974人の名簿が奉安されています。

天皇陛下は「第50回戦没・殉職船員追悼式に臨み、先の大戦において海上輸送などの業務に従事し、志半ばで船と運命を共にすることとなった数多くの船員と、戦後、職務の遂行中に殉職した船員の御霊に、深く哀悼の意を表します。

かけがえのない家族の尊い命を海に失われた遺族の皆さんの悲しみと長年にわたる御苦労は、いかばかりであったかと思います。

先の大戦の記憶が薄れようとしている今日、我が国の平和と繁栄が、戦没・殉職船員を始めとする多くの人々の尊い犠牲の上に、国民のたゆみない努力によって築き上げられてきたものであることを、決して忘れてはならないと思います。そして、戦後の我が国の発展に、海運や水産業に携わる船員の果たした役割にも、誠に大きなものがありました。

これまで多くの困難を克服してこられた遺族の皆さんが、体を大切にされ、深い悲しみを乗り越えながら、日々を健やかに過ごしていかれるよう切に願っております。

終わりに、皆さんと共に、御霊の安らかならんことを祈るとともに、改めて人の命の尊さに思いを致し、平和な世界と安全な海の実現を心から願い、追悼式に寄せる言葉といたします。」とお言葉を述べられました。

能楽『海霊』の奉納
能楽『海霊』の奉納

式典では横須賀海上自衛隊音楽隊の演奏、観世一門による船員の鎮魂と平和を祈る能楽『海霊かいれい』が捧げられました。


出席者(敬称略)
森千江子
記事協力
公益財団法人 殉職船員顕彰会
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写真提供:公益財団法人 殉職船員顕彰会

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