役員の活動/『チームラボ 圓教寺 認知上の存在』プレス向け内覧会に参加

公開日時 : 2023年04月28日

役員の活動/『チームラボ 圓教寺 認知上の存在』プレス向け内覧会に参加 - メインビジュアル

文:月ヶ瀬悠次郎 月ヶ瀬悠次郎

2023年4月27日(木)、書寫山圓教寺(姫路市)にて企画展『チームラボ 圓教寺 認知上の存在』のプレス向け内覧会が開催され、月ヶ瀬悠次郎代表が参加した。

2023年4月27日(木)、書寫山圓教寺(姫路市)にて企画展『チームラボ 圓教寺 認知上の存在』のプレス向け内覧会が開催され、月ヶ瀬悠次郎代表が参加した。

イベント告知フライヤー
イベント告知フライヤー

本企画は、姫路市立美術館が2021年より書寫山圓教寺と共同で行っている4ヶ年計画「オールひめじ・アーツ&ライフ・プロジェクト」の一環として開催され、本年度の招聘アーティストであるアート集団「チームラボ」による作品の展示が行われる。


展示会名
チームラボ 圓教寺 認知上の存在
開催日時
2023年4月29日(土・祝)〜12月3日(土)
午前10時〜午後3時45分(最終入場は午後3時30分)
観覧料
一般 500円、大学生・高校生 200円、中学生・小学生 100円、未就学児は無料
会場
書寫山圓教寺 食堂じきどう(国指定重要文化財)
主催
書寫山圓教寺、姫路市立美術館
後援
朝日新聞姫路支局、神戸新聞社、産経新聞社神戸総局、サンテレビジョン、播磨時報社、播磨リビング新聞社、姫路ケーブルテレビ、姫路シティFM21、毎日新聞姫路支局、読売新聞姫路支局、ラジオ関西(50音順)
常行堂舞台にて
常行堂舞台にて

内覧会に先立ち、常行堂舞台にて主催者を代表し書寫山圓教寺住職の大樹玄承師、姫路市立美術館館長の不動美里氏、およびチームラボ代表の猪子寿之氏が挨拶を行った。

展示をカメラに収めようと奮闘する記者たち
展示をカメラに収めようと奮闘する記者たち

内覧会では、猪子氏が自ら参加者らに作品の意図や楽しみ方のレクチュアした。参加した記者らが熱心に作品を写真や動画に収めようとしたが、本作品はその性質上カメラに収めることが難しく、その素晴らしさを読者・視聴者に伝えたいという想いと、実際に現地で作品に相対しなければわからない感覚に、もどかしさと面白さを誰もが感じていたようだった。


そんな“記者・映像編集者泣かせ”の作品を多くの人に見てほしい。広告デザイナーの立場から、(本企画のフライヤーの出来栄えには「よくぞここまで再現した!」と感心しつつも)強くそう感じた。


さて、以下は、開会にあたって三者から述べられた挨拶の要約(月ヶ瀬メモより)である。


書寫山圓教寺住職 大樹玄承師
会場である食堂について説明を行う大樹住職
会場である食堂について説明を行う大樹住職

鎌倉時代の末に消失した五重塔および三之堂は、圓教寺の中でも修行場としての側面を代表する中谷※1の中核を為す建物。そして食堂は、いわば学生寮。数多くの若い僧侶が寝食と学習を行った場所。そういった建物の歴史にも思いを馳せながら、芸術を楽しんでほしい。

また、今年は本企画のほかに奥秘仏『如意輪観音像』の特別開帳※2と、90年ぶりに本来の場所(大講堂)に移設される『四天王立像(感阿上人作/国指定重要文化財)』の開帳※3を行う予定だ。

※1 東谷・西谷とともに圓教寺を構成する3エリアの1つ。中谷が修行場である一方、圓教寺全体の顔とも言える摩尼殿を擁する東谷は、西国巡礼の拠点であるとのこと。

※2 奥秘仏の開帳は、数十年に一度。この度は新住職就任の記念として行われる。

※3 『四天王立像』は現在も大講堂に設置されている『釈迦三尊像』とともに『釈迦七尊像』として設置されていたもの。焼失した摩尼殿を昭和初期に再建した際に、摩尼殿の守護として移設されていた。摩尼殿復興の完了の節目として、元の大講堂に戻されることとなった。


姫路市立美術館館長 不動美里氏

書寫山圓教寺には文化芸術の醸成の場としての役割を担っていただいている。本企画は、圓教寺・チームラボともに大変長い時間をかけて創り上げたもの。

「認知の世界を変える」という力、可能性を表現した作品も素晴らしい。

姫路市立美術館は開館40周年、姫路城は世界遺産登録30周年の節目。メモリアルなこの年に、姫路から世界に素晴らしい芸術文化を発信できることを嬉しく思う。文化財と芸術のコラボを楽しんでほしい。


チームラボ代表 猪子寿之氏

素晴らしい場所・機会に感謝している。今回の2作品『火花』『質量のない太陽』は「存在とは何か」を問うもの。私たちは、目に見えているものをそのまま認識しているのだろうか。それとも予め想定された、認知された世界を見ているに過ぎないのだろうか。物質的には存在しない/し得ないものであっても、私たちがそれを認知したならば、それは「在る」といえるのではないだろうか。

今回の作品によって、見た人の認知の世界が拡がり、シフトしてほしい。アートの体験とはそういうものかもしれない。


企画展『チームラボ 圓教寺 認知上の存在』

 

■ チームラボ 圓教寺 認知上の存在(姫路市立美術館公式ページ)

https://www.city.himeji.lg.jp/art/0000023654.html

 

■ チームラボ 圓教寺 認知上の存在(チームラボ公式ページ)

https://www.teamlab.art/jp/e/engyoji/

 


記事協力
書寫山圓教寺
姫路市立美術館

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