実施レポート/「ぷちたぷち」習字体験講座への講師派遣

公開日時 : 2022年06月30日

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文:月ヶ瀬悠次郎 月ヶ瀬悠次郎

2022年6月28日(火)、飾磨保健福祉サービスセンター(姫路市飾磨区英賀清水町)において"ひきこもり状態の方"を対象とした「習字体験」講座が開催され、当会の木村章幹事が講師として派遣され、月ヶ瀬悠次郎代表、上田成昭幹事らが参加した。

2022年6月28日(火)、飾磨保健福祉サービスセンター(姫路市飾磨区英賀清水町)において"ひきこもり状態の方"を対象とした「習字体験」講座が開催され、当会の木村章幹事が講師として派遣され、月ヶ瀬悠次郎代表、上田成昭幹事らが参加した。

受講者から求められた手本を書く木村幹事
受講者から求められた手本を書く木村幹事
講師を担当した木村幹事
講師を担当した木村幹事

本講座は、認定特定非営利活動法人コムサロン21が運営する姫路市ひきこもり支援推進事業「ぷちたぷち」からの依頼で行われた。「ぷちたぷち」ではひきこもり状態の方の社会復帰のためのサポートを行っており、月に一回程度の体験型講習を実施している。当会からも講師派遣を行っている。


参加者からのコメント

木村章 幹事

講習のタイトル『習字であそぼう』を受けて、お題や事前に用意した手本を渡さず、各々の書きたいもの、頭に浮かんだ言葉を筆を使って表現してもらった。

習字の枠を離れ、書道らしく本画仙や色画仙で書いたり、また半紙のサイズも規定に縛られず自由に思いのままに書いてもらった。

後半はメタリックの墨も導入し、墨の濃淡や起筆により個々の個性をより引き出す作品ができた。

会の最後に今日の1番の作品を発表してもらったが、どの作品も素晴らしく、落款、表具までしたい作品になった。

参加者は皆、積極的で終始笑顔で楽しくできた。

「筆は難しい」「上手に書かなければならない」……ではなく、今回の講座を通じて「表現の方法は無数にあり合否も答えも無く、表現は楽しい!」という考え方が少しでも伝われば目的は達成できたと思う。

機会があれば、また書道の楽しさを伝える講座を行いたい。

高巣恵 幹事

今回は体験者として参加させていただきました。

決まり事の多いイメージのある習字を「なんの決まりもありません、書きたい言葉を自由に書いてください」という講師の言葉で始まった教室はとても新鮮な感じがしました。

個人的には小学時代以来の習字に若干緊張しながら筆を運ばせたのですが、昔ながらの決まりにとらわれながらも自由に楽しく書くことができました。

利用者の皆さんも書きたい言葉を黙々と真剣に、時々講師と笑い合いながら楽しそうに筆を進めているのがとても印象的でした。

会の最後に、各々が書いた作品の中から一番だと思う作品を発表し合ったのですが、どの作品も個性的で素敵な作品ばかりなのには驚かされました。

習字を通して自己表現すること、そして作品の共有を通して刺激を受けることの楽しさを再確認できる有意義な時間になりました。

上田成昭 幹事

5回目の講師派遣となった今回は「習字で遊ぼう」と銘打って行われた。

木村講師のテーマは3つ。「1.書きたいものを考える 2.紙・筆に慣れる 3.自由に書く」であった。

参加者からはこれが書きたいと積極的に取り組んでいただき、非常に賑やかで活発な会となった。

私も久々に筆を手に取り書いてはみたが、なかなかまともに書くことができず何枚も書いた。書道というだけあって己に向き合い高い集中力を維持するのは大変で、表現とまでは程遠いが一枚発表することができた。

初めから終わりまで集中を切らさず一気に仕上げることを鍛錬するにはとてもいい文化である。


出席者(敬称略)
木村章
月ヶ瀬悠次郎
高巣恵
上田成昭
伊勢田駿佑
記事協力
姫路市ひきこもりサポート事業「ぷちたぷち」

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