実施レポート/「ぷちたぷち」写真撮影体験講座への講師派遣

公開日時 : 2021年10月28日

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文:月ヶ瀬悠次郎 月ヶ瀬悠次郎

2021年10月26日(火)、飾磨保健福祉サービスセンター(姫路市飾磨区英賀清水町)において"ひきこもり状態の方"を対象とした「写真撮影体験」講座が開催され、当会の上田成昭幹事が講師として派遣された。

2021年10月26日(火)、飾磨保健福祉サービスセンター(姫路市飾磨区英賀清水町)において"ひきこもり状態の方"を対象とした「写真撮影体験」講座が開催され、当会の上田成昭幹事が講師として派遣された。

本講座は、認定特定非営利活動法人コムサロン21が運営する姫路市ひきこもりサポート事業「ぷちたぷち」からの依頼で行われた。「ぷちたぷち」ではひきこもり状態の方の社会復帰のためのサポートを行っており、月に一回程度の体験型講習を実施している。当会からも年度内に数回、講師を派遣する予定である。


上田成昭 幹事

新型コロナウィルス感染症対策も念頭に、換気された広い室内と屋外とで行われた。参加は利用者3名、スタッフ3名、講師として上田、サポートとして月ヶ瀬。

各々で用意した被写体(以前にご自身が作った張子細工など)を自由に撮影する旨を事前に伝え、当日は以下の3つの目標をはじめに示した。

1.自身で持ち込んだ対象物の写真を撮ること 2.他者の対象物を撮らせてもらうこと 3.自身で写真を選び発表すること

本講座は撮影技法の教室ではなく(撮影を通じた)自己表現を体験する場であるので、技術的なことについては多少のアドバイスを行った程度にとどめた。基本的には、利用者が撮影の中で表現や楽しみを発見することを重視し、自由に行動してもらった。

講習の最後に、各々が一番良いと思う自分の作品を提出し、プロジェクターで発表し、閉会となった。

今回は、おそらく利用者の皆さんが苦手とする「自ら行動すること」「他者と交渉すること」にチャレンジしてもらおうと取り入れた。講座が無事に成立するか不安ではあったが、思いの外、楽しく参加してもらえたようだ。参加者同士のコミュニケーションも円滑だったように思う。一回の講習で大きな変化が起こることは難しいかもしれないが、このような体験を繰り返すことで、楽しいコミュニケーションの感覚が取り戻せれば良いと感じた。


出席者(敬称略)
上田成昭
月ヶ瀬悠次郎
記事協力
姫路市ひきこもりサポート事業「ぷちたぷち」

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