役員の活動/第53回「戦没・殉職船員追悼式」への参列
公開日時/2026年05月22日

文:モリチエコ 
2026年5月14日(水)、神奈川県横須賀市の県立観音崎公園で執り行われた第53回「戦没・殉職船員追悼式」に、モリチエコ幹事が戦没船員遺族として参列いたしました。
役員の活動/第53回「戦没・殉職船員追悼式」への参列
2026年5月14日(水)、神奈川県横須賀市の県立観音崎公園で執り行われた第53回「戦没・殉職船員追悼式」に、戦没船員遺族として参列いたしました。太平洋戦争で犠牲となられた60,643人の船員と、戦後の海難や労働災害で殉職された船員2,977人の名簿が奉安されています。
式典では、国歌斉唱・黙とうののち、日本殉職船員顕彰会池田潤一郎会長の式辞、高市早苗内閣総理大臣の追悼の辞が佐々木紀国土交通副大臣により代読されました。
海上自衛隊横須賀音楽隊の演奏、観世一門による船員の鎮魂と平和を祈る能楽『海霊』が奉納され、参列者は献花台に花を手向け、静かに哀悼の意を捧げました。
記事執筆にあたり、主催者である公益財団法人日本殉職船員顕彰会へ問い合わせたところ、観音崎に慰霊碑が建立された経緯について常務理事の岡本永興様よりご回答をいただきました。
観音崎が慰霊碑の建立先として選ばれた経緯
建立地の選定にあたり、当初、皇居周辺を望む声が強かったようですが、法律の規制、土地管理者の意向などにより不可能と判断。海の記念碑として、海にゆかりのある土地が好ましいとされ、現役船員から航行船舶から望見できる観音崎、潮岬等を希望するとの意見等を踏まえ、観音崎を建立候補地とし一帯は神奈川県が自然公園として造園中だった国有地であったこともあり、許可、承認を得るのに期間を要したが、関係当局の協力もあり建立に至りました。
冒頭池田会長の式辞より一部抜粋
終戦から八十一年、戦争の記憶は年を追って薄れていきますが、戦争の悲惨さを次の世代へと継承していかなければなりません。私たちは、戦没・殉職船員の御霊の慰霊・顕彰と海洋国家日本の永久の平和と安全を祈念していくことを、ここにお誓いいたします。
祭場の碑文石に刻まれた言葉
安らかにねむれ わが友よ
波静かなれ とこしえに
あとがき(モリチエコ幹事)
青空が広がり、時折潮風を感じる穏やかな天候のもと式典が執り行われました。先の大戦では、物資や兵士らを輸送するために民間の船舶や商船などが国に徴用されました。護衛も十分ではない中での航海はどれほど過酷であったか、想像に難くありません。
20歳未満の戦没船員数については、日本殉職船員顕彰会では19,060人※1、戦没した船と海員の資料館では19,046人※ 2と、それぞれ推計され、全体の三割以上を占めています。私の叔父も16歳で船と共に沈みました。
遺族の中には、横須賀市・観音崎公園の『戦没船員の碑』や、神戸市中央区の『戦没した船と海員の資料館』の存在を知らない方もおられ、戦争の記憶や犠牲の実相を継承してゆく難しさを感じました。今日の平和と繁栄は尊い犠牲のもとに成り立っており、世代を超えて伝えてゆかなければならないと思います。
※1 「太平洋戦争と戦没船員」我が国船舶(商船・漁船・機帆船)の被害と戦没船員より
※2 戦没した船と海員の資料館 年少者が目立つ戦没船員(推計を含む)より
参考
公益財団法人日本殉職船員顕彰会
https://www.kenshoukai.jp/
「太平洋戦争と戦没船員」我が国船舶(商船・漁船・機帆船)の被害と戦没船員https://www.kenshoukai.jp/taiheiyo/taiheiyou01.htm
国土交通省【令和8年5月14日】佐々木副大臣が第53回戦没・殉職船員追悼式に出席
https://www.mlit.go.jp/page/kanbo01_hy_010863.html
7.戦没船員慰霊碑(横須賀市公式サイトより)
https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/2752/uraga_walk/kannon7.html
神奈川県立観音崎公園
https://www.kanagawa-park.or.jp/kannonzaki/
全日本海員組合 戦没した船と海員の資料館(神戸・元町)
https://www.jsu.or.jp/siryo/
都道府県別の戦没船員分布(戦没した船と海員の資料館公式サイトより)
https://www.jsu.or.jp/siryo/honseki/
神戸新聞NEXT (2022/01/06) 77年前の1月6日、誕生日の翌日に戦死した少年船員 妹「色白で、優しいお兄ちゃん」
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202201/sp/0014966256.shtml

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