役員の活動/「岸和田八木だんじり祭・行基参り」の見学
公開日時/2024年10月13日

文:月ヶ瀬悠次郎
2024年10月13日(日)、龍臥山隆池院久米田寺(岸和田市)にて「岸和田八木だんじり祭・行基参り」が行われ、スーパーサンガ代表で久米田寺明王院住職の上田尚道師のお招きによりお参り・見学させていただいた。同会からは大西龍心事務局長、林侃道幹事そして三宅善信顧問らが訪れ、一同は行基堂(開山堂)の前に次々と登場する各町の華やかなだんじり(地車)13台のやりまわしを堪能した。
2024年10月13日(日)、龍臥山隆池院久米田寺(岸和田市)にて「岸和田八木だんじり祭・行基参り」が行われ、スーパーサンガ代表で久米田寺明王院住職の上田尚道師のお招きによりお参り・見学させていただいた。同会からは大西龍心事務局長、林侃道幹事そして三宅善信顧問らが訪れ、一同は行基堂(開山堂)の前に次々と登場する各町の華やかなだんじり(地車)13台のやりまわしを堪能した。

開祖行基は畿内各地で治水事業を行なったことが知られているが、久米田寺の眼前に広がる久米田池もそのひとつ。天平年間に完成したこの池が水不足に苦しむ農民を救ったことを称えて、感謝と五穀豊穣のお礼参りとして同寺開山堂で行基参りが行われるという。
なお、久米田寺にまつわる歴史や美術品の展示(特別展「久米田寺」)が、11月24日(日)まで、神奈川県立金沢文庫(横浜市金沢区)にて開催中である。お近くの方はぜひ訪れて欲しい。
全国的な少子高齢化で地域の若者不足が課題となっていたり、伝統的な女人禁制・男性中心の「祭り」文化を問題視する声もあがる昨今だが、こと岸和田八木だんじり祭においては若衆が積極的に参加し、また女性らは法被(だんじりに触れる男性専用)の代わりにデザインを合わせたTシャツを着て熱心に応援するなど、町衆が総出で祭りを盛り上げているようだった。伝統保存の事例としても大変参考になりそうだ。
また、当地は戦国時代において織豊政権に先んじて大名による天下統一を半ば実現した三好氏・堺公方ゆかりの地(cf.久米田の戦い)でもある。久米田寺が見守ってきた日本の歴史的事件にも思いを馳せる機会となった。

久米田寺・上田先生には素晴らしい会にお招きいただき、また持ち帰らせていただいた貴重な資料やお食事にも、感謝申し上げたい。

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